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女性医師の座談会

昭和大学小児科学講座で活躍する女性医師

Question 1専門の科を考える際に、女性である事が影響しましたか。

小児科は女性である事が母親の見方となる存在になれる事が有利であり、母親となって、育児休暇をとってもその経験がキャリアとなる!と先輩医師から聞き、小児科選択の背中を押してくれた気がします。
もともと小児科には興味があったので、結果的には一番やりたい科を選びましたが、学生時代に結婚したこともあり、前期研修医の頃から、家庭の時間を含めて仕事以外の時間がしっかり持てるかについては意識してローテーションして将来の科を考えていたと思います。
特に影響はなく、自分の好きな分野を選びました。

Question 2入局を考えたときに、
女性の比率や活躍の場などについて気になりましたか。

どこの病院でも小児科は女医の人数が多いので、特に気にしませんでした。入局してみて、目標となる女性医師が多く、私もこんな医師になりたいなという、道しるべというか、憧れがあります。結果的には、身近に目標となる女性医師がいたことは幸運だと思います。
女性の比率については気になりませんでしたが、女性医師の先輩で研究で成果を出しながら、結婚し子育てをしている医師がいるということは自身のキャリアを考える上でも良きロールモデルがいる職場であると考えていました。
あまり考えなかったです。結婚や出産のタイミング、家庭の環境なども含めて、それぞれ女性の先生方も違った状況だと思うので、男性医師を含めた全体的な雰囲気が大事だと思いました。

Question 3昭和大学小児科は女性医師が活躍できる職場だと思いますか。

Yes! の部分

出身大学にしても性別にしても、先入観を持っている人は今も昔も少ないと思います。
子育てを経験することにより、患者さん家族の気持ちを理解できるようになりました。ある程度の経験を積んだ後は、外来診療を中心に行うなど働き方を選ぶことができます。
女性医師の働きやすい職場を作る!と上司の先生からも心強いお言葉を頂戴しましたし、私は後期研修中に出産しましたが、妊娠中、子育て中も勉強できるよう配慮して頂いていて、個人的にはとてもラッキーな環境だと思っています。

No! の部分

どの科でも同じだと思いますが、医師という職業柄、遅くまでの業務や当直があり、プライベートとの両立は周りの理解がないと大変だと感じます。
現時点では正直難しいと思います。ただ、若手で家庭がある女医さんや子育て中の女医さんも増えてきたため、現在進行形で働きやすい環境作り中です。実際、昨年度に女医の働き方を見直し、時短勤務にしてもお給料や休日が守られる制度を作りました。ぜひ、若手の女医さんもその制度を利用してほしいなと思います。

Question 4入局を検討している女性の学生・研修医へのメッセージ

小児科は大変だからという周囲の意見も多く、入局前は色々悩むことも多かったのですが、小児科医になる事をあきらめずよかったと思います。バックアップ体制なども整っており、時間外勤務なども免除していただくことが出来たのも一緒に働いていた先生方のご協力があったからだと思っております。
小児科は、内科のように臓器別ではなく、小児全体を診ることができるのが魅力の一つです。"きつい"とか"大変"というイメージがあるかもしれませんが、それだけやり甲斐はあります。 当直や緊急処置などは、大変ですが、経験した分だけものになります。結婚や出産などによって、それまでの働き方を変えなければならないこともあるかもしれませんが、経験したからこそ発揮できる能力を生かしていってほしいと思います。いつか一緒に働ける日を楽しみにしております。
子供たちの未来のために、一緒に働けたら嬉しいです。子育てママさんとして、妻として、いろんな顔を持つ女医さんが増えていて、医者として以外にも色々相談に乗れると思いますので、一緒に働ける日を楽しみにしています。

次に昭和大学小児科学教室に所属するママさん女性医師にアンケートを行いました。

Question 1ライフステージ(結婚、妊娠)の変化があった際、
職場の反応・対応はどうでしたか。

同期がとても喜んでくれました。妊娠中、同僚は体調をとても気遣って下さいました。
すんなりと受け入れて下さった印象でした。
私は妊娠中に入局しました。体調を気遣って頂き、3年目でしたが当直も免除にしていただき、重い物も持ってもらいました(笑)。

Question 2産前産後休暇・育児休暇は取得しやすいですか。

問題なく取得できました。(全員)

Question 3育児休暇から復職した際、職場の反応・対応はどうでしたか

復職を歓迎してもらいました。上司から無理せず、できる範囲から始めて下さいといってもらえたことで気持ちも楽でした。
復帰しての勤務は定時でしていました。夕方に他の先生に申し送りをして帰宅していました。復帰後はじめの頃は熱を出して保育園から呼び出される事も多かったですが、他の先生方がカバーして下さったので困ったことはなかったです。むしろそんな時は子どもを連れていって点滴やら吸入やらしてもらったりしたこともあります。
急に子供が病気になったときにも、バックアップしてくださる先生方がいらっしゃったおかげで、後ろめたさは多少ありましたがすぐにお迎えに行くことができました。私は時短勤務を利用しましたが、診療班の先生方がサポートしてくださったので、時間内に仕事を切り上げて帰宅することができました。

Question 4仕事と家庭・子育ての両立について、お聞かせください。

認可保育園に子供を入れることが出来たので、平日と土曜日は問題なく両立できたと思います。日曜日や時間外は保育園が休みであるため難しかったです。
子どもは保育園に入っています。院内に保育園があれば一番楽だとは思います。通っている保育園は延長保育が最大で8時までですが、実際には遅い時間まで預けるとまだ子どもの体力がもたないし、子どもと過ごす時間も大切にしたいので、なるべく毎日6時半にはお迎えに行くようにしています。そこからは、食事の準備からお風呂から寝かしつけまでバタバタで、家事をする時間を作るのが大変です。仕事と育児と家事の両立は、どれも中途半端になってしまうのに悩みますが、同僚のサポートのおかげでなんとか両立ができて、仕事も子育てもしたいという自分のライフスタイルでやっていけているので、本当に感謝しています
川崎市は保育園激戦区で1年目は認可保育園に入れませんでした。入れた保育園は延長保育がなく、17時までに仕事をこなすのが大変でした。2年目は認可保育園に移ることができたので、余裕を持つことができています。

Question 5仕事と家庭・子育ての両立で困ったことはありましたか?
その解決策はどうしましたか?

仕事と子育ての両立がまわらなくて困ったことはないです。どっちも中途半端になってしまうのは悩みだし、自分のキャリアとしては遠回りをしているのは感じますが、あとは自分自身がどっちにどのくらいのウェイトを置いて考えるかなのかなと思っています。周りの先生方に迷惑ばかりかけて申し訳ない事、医師として自立するのに時間がかかる事は仕事の悩みではありますが、今は甘えさせて頂いて、子どもが小さい貴重な時期も楽しませてもらっています。
子供の発達過程で悩んだ時期もありましたが、家族が協力してくれたおかげで頑張ることが出来たと思います。
幸い子どもが健康で、ほとんど保育園のお休みもないので、問題ありません。主人も理解があり、緊急時は双方の実家も喜んで協力してくれるので何の心配もありません。

Question 6仕事と家庭・子育ての両立で困ったことはありましたか?
その解決策はどうしましたか?

子供の発達を実際に見ることが出来たので、検診などでも困ることが少なくなりました。両親が子供を大切に思う気持ちや、子供が病気になったときに心配に思う気持ちが分かるようになりました。
育児経験を活かす事ができるのは、本当に小児科ならではで、小児科医で子育てしていて良かったと思います。医師としての経験年数が浅い中で、育児経験をしたからこそ答えられるお母さんの質問があったり、育児の不安が理解できたり、子どもとの接し方があったりすると実感しています。
子育てしながら働く女性の気持ちがわかり、これからは子どものいる家庭の男性医師のサポート(育男(いくだん)のススメ!)や介護の必要な家庭の医師のサポートも医局全体で考えていかなければいけないと思うようになりました。

昭和大学小児科学教室女性医師サポート体制

妊娠中 原則当直を免除する。産科医より安静や労務の軽減を指示された場合は、診断書または母性健康管理指導事項連絡カードを提出したのち、時間差通勤や就業制限が可能である。
産前産後休暇 出産予定日の42日前(多胎妊娠の場合は98日)から出産日後56日とする
育児休暇 児の1歳の誕生日まで。ただし、保育所に入所を希望しているが、入所できない場合は、1歳6ヶ月まで延長できる。
3歳未満の子を養育している場合 現職のまま以下の措置を受けることができる。
i) 1日につき1時間から1時間30分の所定労働時間の短縮
ii) 時間外労働及び休日労働の免除
iii) 外勤は2単位付与する。
未就学の子を養育している場合 現職のまま以下の措置を受けることができる。
i) 時間外労働の制限
ii) 深夜業の制限
短時間雇用 小学校就学前の子を養育する女性医師で週5日22.5時間以上勤務する場合に適応できる勤務体制。福利厚生、社会保険等は常勤と同等に受けることができる。外勤は2単位付与する。
保育所通所手当 子を保育園に預けている場合に、認可・無認可を問わず、昭和大学より月額1万円の保育所通所手当が支給される。
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