ごあいさつ
このたび板橋家頭夫教授（現病院長）から歴史ある昭和大学小児科学講座を引き継がせていただき、大変身の引き締まる思いでございます。昭和大学医学部小児科学講座は、建学以来受け継がれてきた「至誠一貫」という昭和大学の理念を基盤に、昭和大学病院、藤が丘病院、横浜市北部病院、江東豊洲病院が協同して、新生児から中学生までシームレスな診療を行っております。学生・研修医教育にも力を注いでおり、さらに小児医療に関わる研究は基礎研究から臨床研究まで幅広く行っています。いつも冷静に患者さんに寄り添いながら、自分のレジリエンスを育て、CQを持ちながら日々進歩していく医師を育ててまいります。
診療
子どもと家族の幸福を第一義とする医療を提供できるよう、小児科医や関連領域の医師、看護師をはじめとするメディカルスタッフとともに各々の専門性を尊重しながら有機的な連携の元に診療にあたります。成長・発達過程の子どもの診療では、疾患だけにフォーカスをあてるのではなく、子ども・家族全体に心配りをする医療が求められます。
アドボカシー
病院だけでなく、子どもの健康を守るためには公共の場で一般社会に訴えかけることも必要です。私は、これまでも公園・図書館などで講演してきましたが、さらに広めていきたいと思います。
今後の方針
昭和大学小児科では、著明なエキスパートがそれぞれの診療班を率いており、4病院の研修を通して質の高い医療を提供するとともに、高度な教育を受けることができます。日本の小児医療をリードする小児科学講座へと発展するよう医局員一同力を合わせてまいります。
昭和大学医学部小児科学講座主任教授
水野 克己
